無料ホームページ


ランドセル時代
永遠のルーズソックス
白衣のうんこ
センチメンタル20
嘆きのビューティー
加藤家
徹底討論
女で候
   ・・・・・・・  ○

チャンネルは意のまま

出会って頃の笑顔を見せて!


地雷パンツ
 間違って買ったパンツがある。


「わたしだって勝負パンツが欲しい」

恥ずかしながら、ある時ふっとそう思った。
形から入ろう。

いつ、どのタイミングで恋に落ちたとして、二人の心がマッチングで彼氏になったとして、彼は明日の朝には渡米するとして、盛り上がる二人の気持ち。

そういう状況に、いつでも対応できる自分でありたいと。

思った。

というより。

このパンツを買えば、このパンツに見合う人生が訪れるような妄想。


色は不二子の赤。

横はヒモで頼りなげ。

全体はとってもヒラヒラでイソギンチャクちっく。

バックはTではないけど、すこしギリギリな感じ。

一目見て恋してた。

こんなパンツ、私が履いたっていいじゃない。

衝動買いならぬ『欲望買い』。

その頃世間は少し早い初夏の暑さに女も男も色めき立って、そのおこぼれが私にだって落ちてきそうな予感。

7月初旬、1980円パンツを購入。



蝉も朽ち果て9月初旬。



私のパンツ事情はまさに不況の一途を辿っていた。まさに深刻なパンツ不足。

なんか私なんでこんな事、みんなに発表してんだか。

でも、とりあえず、パンツがない。

ま、あと何枚かはあったけど、今日は何故か奥にあるピンクの包みに目が行った。

なんだっけ、これ?

開けたら、7月のまだ希望に満ちた初夏の匂いがした。

私が忘れていた匂い。

何だか、初心に返った。

何もなかった夏。
私の人生って、どうしてこんなに安全なんだろ。

もっとアバンチュールでエキゾチックで、なんだかもう、夏と言えばこの夏を思い出す感じ欲しい。

『私には忘れられない夏があるの』
みたいな。

まあ、とにかく、私はそのパンツはいちゃった。

色は不二子の赤。

横はヒモで頼りなげ。

全体はとってもヒラヒラでイソギンチャクちっく。

バックはTではないけど、すこしギリギリな感じ。

このパンツをはけば、このパンツに見合う人生が訪れるような妄想。
今日もまた。

そうして仕事に行った。




私は、ズボンタイプの白衣を着ている。

そりゃね、最初は憧れた。
白衣スカート、ナースキャップ。

でも、今は専らズボンタイプ。



最初に気づいたのはしゃがんだ瞬間。
トイレで。

ぱかっと割れた。
パンツの一番大事な部分が。



えっ



試しにもう一回しゃがんだ。
割れた。

よくあるパンツだ。
エロパンツ。

大事な部分に何の施しもない。

しばらくじっと見ていた。

衝撃的。

はいてるのに、見えている股間。
自分の。







いっか。




私は、仕事に戻った。
ちょっと緊張しながら。

さっきまで、全然平気だったのに、すごく意識が股間に集中する。

すると何だかみんなの視線も、私の股間に集中してる気がする。

椅子に座ると、パカッと割れてる。
白いズボンから、うっすらと股間が透けている気がする。

気のせい?

大丈夫大丈夫。

でも、あきらかにパカッと割れてる。

立って歩くと、右足左足出すたび、右に左に股間が見える。

もう変な歩き方しかできない。

『トイレ行ってきなさい』
婦長が言う。

いや・・違うんだけど・・・

でも、トイレに行く。
やっぱり、股間が見える。

何だか開き癖がついてきて、立ってるのに、ちょっと開いてる。

トイレでズボンを膝まで下げて、色んなポーズをした。

どういう時に開いて、どういう時は大丈夫か。

何だか間抜け。


そんなことやってるうちに、超、時間が押してきた。

なんせ今は仕事中。
私は看護婦、超多忙。

私は変な格好で右に左に歩いた。

注射打つため中腰する時、ちょっと開いてる。

患者に靴を履かす時、思いっきり開いてる。

患者の体ふいてる時、微妙に開いている。

看護記録に書き込む時、開いたり閉じたりしている。

だんだんだんだん、私は仕事に没頭し、パンツのことなんて、気にならなくなった。

開いてる感覚も、だんだん無くなってきた。

今日も無事仕事が終わりそう。
どんなパンツはいても、出来る女は違う。

帰りの申し送り、椅子に座ってもパンツのパカッと開く感覚ほとんど無い。

ほら、コンタクトも付けた最初は異物感凄いけど、慣れるとほとんど気にならない。

同じ。

このパンツも今は、ほとんどどころか全く感触がない。

感触がない・・・。

感触がない?

私は恐る恐る股間見た。



学校に忘れ物を届けに母親が来てくれたことがあった。

いつも慣れ親しんだ母親が、いつも慣れ親しんだ校舎にいる光景は異様だった。

『あれ、なんでいんの?』

『忘れ物持ってきてあげたのよ!まったくそそっかしいんだから、ハイネは』

『ちょっと恥ずかしいから早く帰ってよ!』

『はいはい。わざわざ来てあげたのよ、しっかり勉強しなさい』


いつも慣れ親しんだ股間が、うっすらと自己主張してる。
かろうじてズボンの向こうで。

股間とズボンの間は、まさにノーガード。







パンツは?



恐ろしいことに右くるぶしに、赤い固まり発見。

私は髪をかき上げるような超自然な動作で、パンツを足から引き取り、ポケットに入れた。

ノーパンで申し送りを終え、そっとトイレでパンツをはいた。

はいたのに見えてる股間。

コレが私の忘れられない夏という話。

ごきげんようのサイコロトークのストックができた。


なんて更衣室でほくそ笑んでたら、白衣のズボンにうっすらと血が付いていた。

ほんとうっすらと。

そういえば、昨日サドルに突き刺さったことを思い出した。

何だか泣きたくなった。

彼氏出来たとか告られたとか言いたい。
絶対いつか言いたい。

明日言おう。
そのくらいの気持ちで生きよう。

 

 
パンツ勝負



<< 自転車泥棒 ドリカム 「男2人と女1人の法則」 >>

Powerd by News Handler
↓そんな私の巣窟!



脳内冬眠コラム
糸電話する?





恋文募集中